雲竜柳とスプレーバラで生ける投入型いけばな|第一応用立真型の稽古から学んだこと

第一応用立真型・投入でいけた作品全体の写真 いけばな教室探訪記
完成した第一応用立真型・投入。軽やかさと安定感を目指して。
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最初の角度ではなく、“最後に見える角度”を

お稽古のたびに新しい発見があるけれど、今回は特に「主枝の角度を丁寧に決めること」に意識を向けた回でした。

投入れの型では、枝や茎が器の中で安定しやすいぶん、つい最初にざっくりと挿して進めてしまいがちです。
でも、「とりあえずこのくらいでいいか」と妥協してしまうと、最後に全体を見たとき、
「あれ……なんだか角度が違う」と違和感が出てしまう。

だからこそ大事なのは、“最初”の角度ではなく、“最終的にどう見せたいか”の角度を想像すること

今回はそのイメージを大切に、途中でも主枝の角度を何度か見直しながら丁寧に進めました。

【第十二回】いけばな日和:第一応用立真型・投入

今回の型は、雲竜柳のボリューム感を活かした立真型の応用。
真と副のバランスを取りながら、主枝が自然に立ち上がるようにいけました。

スプレーバラは、詰まりすぎないようにやや余白を意識。
バラの向きや葉の元気さも丁寧に見ながら、不要なトゲや痛んだ葉はきちんと取り除きました。

使用した花材と花の声

花材:雲竜柳、スプレーバラ、ルスカスの写真
今回使用した花材。雲竜柳・スプレーバラ・ルスカス。

💐 使用花材:

  • 雲竜柳(うんりゅうやなぎ)
  • スプレーバラ
  • ルスカス

💬 花材メモ:

  • 雲竜柳:自由な曲線が印象的。枝の分かれ方を活かして空間を作るのが楽しい。
  • スプレーバラ:複数の花がついている分、配置の仕方で印象が変わる。自然なリズムを大切に。
  • ルスカス:入れ方によって「詰まって見える」ので、投入れでは少し余白を意識。

お稽古の中での気づきと、ちょっとの反省

今回、雲竜柳の剪定は少し自信がつきました。
真に太めの枝を使ったので、副には枝分かれした軽やかなラインのものを。
バランスを見ながら配置することで、全体が安定したように思います。

スプレーバラは何度か挿し直した結果、茎がしんなりしてしまい短くなる失敗も……
それでも先生が「ここに置きたいと思った場所にいける気持ちも大事」と声をかけてくださり、竹串とワイヤーで補強して、お稽古中だけの特別対応にしていただきました。

こうして柔軟に向き合えるのも、お稽古ならではの時間。
ひとつの作品の中で、課題も発見も両方あって、それがいけばなの面白さなのかもしれません。

ルスカスについては、「詰まって見える」との指摘をいただきました。
投入れでは空気感や抜けが必要。逆に、盛花では空間を持たせすぎると、だらしなく見えることもあるとのこと。

なるほど……!

投入れと盛花では、感覚がまったく異なるんですね。
お稽古ではこれらを交互に学ぶので、つい前回の感覚が残ってしまうけれど、だからこそ“違いに気づける”機会にもなっているのだと思いました。

とはいえ、気づくのが遅くてちょっとがっかり、なんてこともありますが……(笑)

第一応用立真型・投入でいけた作品全体の写真
完成した第一応用立真型・投入。軽やかさと安定感を目指して。

まとめ──角度を見定めて、軽やかに

今回は、主枝の角度をじっくり見極めることと、
投入れならではの“軽やかさ”を大切にすることを意識して取り組みました。

途中で迷ったり、花材が短くなってしまったりという小さなトラブルもありましたが、剪定の感覚、バランスの見方、柔軟な工夫――ひとつずつ積み重ねていくことで、また一歩、いけばなの深さに近づけたような気がします。

次回は、「軽やかさの中にも、安定感を」をテーマに、挑んでみたいと思います。

それでは、今回はこの辺で。

花と猫、そしてちょっとの探訪記
いけばなとともに、今日もひと息。

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