今日は「十文字留め」に初挑戦したお稽古日でした。枝を十字に組んで花を留める技法で、剣山やオアシスを使わない“投げ入れ”の基本のひとつです。
前回まで取り組んでいた「たての添木留め」とはまた違うコツがあり、新鮮な気持ちで向き合えました。
【第十回】いけばな日和:「十文字留め」とは
いけばなの投げ入れには、いくつかの留め方があります。
- たての添木留め
- 十文字留め
- 直か留め など。
今回はその中の「十文字留め」に初チャレンジ。
器の中に枝を十字に組み、仕切りを作るようにして、その間に花を留めていきます。
十文字留めのポイント
- 十文字に使う枝は、細すぎないものを選ぶと安定しやすい。
- 組むときは「下があと」。上の枝を先に置くのがコツ。下を先に置くと、上の枝が崩れてしまうことが。
- 留める位置は器の口から少し下あたりが適所。
- 4箇所すべてをびっちり塞がず、どこか1か所にあえて“抜け”を作るのがコツ
先生曰く、「添木留めはある程度長さが必要だけど、十文字留めは短い枝でもできるから、生けやすいですよ」とのこと。
たしかに、添木留めでは長めの枝が必要で、手元にちょうどいい枝がないと少し難しい。でも、十文字留めはそこまで長さがいらないので、気軽に試せるなと感じました。
自宅で適当な枝が見つからないときは、セロハンテープで代用する方法もあるそうです。
今回使った花材
- クロロウバイ
- アルストロメリア
- ハイブリッドスターチス
- アセビ
「ロウバイ」は聞いたことがありましたが、“クロ”ロウバイは初めて聞く名前で興味津々。
花がやや黒っぽいワインレッドで、落ち着いた印象。葉の線も強く、主役にもなれる存在感がありました。

お稽古の気づきと先生のアドバイス
まずは自分の形で─私の一作

- ハイブリッドスターチス:もう少しふわっと入れると◎。押し込みすぎて、少し窮屈な印象になってしまった。
- クロロウバイの葉:少し剪定して、線をきちんと見せると、花の存在感がより際立つ。
- 控のアルストロメリア:一か所だけ垂れ下がっていたのが気になると指摘され、そこをカットすると作品全体に一体感が出た。
最初は枝を組むだけで手いっぱいでしたが、少しずつ全体を見て、整える余裕も出てきた気がします。

クロロウバイの葉は少し剪定して、線をきちんと見せると◎。
花の存在感がより際立つそう。

控のアルストロメリアが一か所だけ垂れ下がっていたのが気になると指摘。
カットすると作品全体に一体感が出ました。
十文字留め、手軽だけど奥深い
十文字留めは、添木留めよりも手軽で、生けやすいと感じました。
ただその分、花の重心や枝の留まり方をしっかり見ないと、安定感に差が出ることも実感。
これからは、花材や器に合わせて技法を使い分けられるようになっていきたいです。

おまけ:スターチスはドライフラワーにも!
先生が「ハイブリッドスターチスは、ドライフラワーにしても可愛いよ」と教えてくれて、
実際に教室で吊るされていたドライスターチスを見せてくれました。
驚いたのは、色がとてもよく残っていること。
「えっ、こんなに綺麗なまま?」と、思わず声が出るほどびっくり。
帰宅後さっそく、自分でも吊るしてみることに。
晴れた日はお日様に当てて、風通しのいいところに飾るのがポイントだそうです。
いけばなの技法がひとつ増えるたびに、花との向き合い方も少しずつ変わっていきます。
これからも、楽しみながら「できた」の積み重ねを大切にしていきたいです。
それでは、今回はこの辺で。
花と猫、そしてちょっとの探訪記
いけばなとともに、今日もひと息。

